ガンを抑制するイカ墨の謎—烏賊の「ムコ多糖−ペプチド複合体」にみる抗腫瘍作用:健康食品の効果を解説した書籍

   

イカ墨をもっと生かしたい 松江 一 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 烏賊の「ムコ多糖−ペプチド複合体」にみる抗腫瘍作用 最近、いか墨を利用したパンやお菓子などの食品が店頭で多く見られるようになりました。

今まで限られた食品でしかなかったイカ墨食品がなぜこのように流行したのかについては、多くの意見があると思われます。

しかし、平成2年にわたくしたちが「イカ墨に抗腫瘍作用がある物質が含まれる」ということを各種学会で発表し、その後テレビ、新聞および雑誌に取り上げられ、また各方面からの問い合わせも多数あり、藁にもすがるガン患者の気持ちが強く伝わってまいりました。

わたくしたちは直接ガン患者と向き合って仕事をしているわけではありませんが、「ガン克服の願い」はただ単に治療に関わっているお医者さんだけの願いではなく、ガン患者および健康に生活する人を含めてすべての人の願いであることを強く感じました。

イカ墨の効能については、8世紀頃に中国でまとめられた『本草拾遺』に“主血刺心痛”とあり、「血液によく心臓の動悸や痛みを和らげる効果」があることや、そのほか「婦人の子宮出血にたいへん効果がある」こと、またどのように烏賊墨を服用すべきか等、かなり古くから治療に実際使われていたことが記載されております。

近年「食と健康」という観点から、日常の食品の摂り方、その成分および機能等が、「ガン予防」とか「発ガン抑制」に生かせるのではないかといった観点からの研究が再び注目されるようになりました。

この小冊子は、わたくしたちがこれまで8年間「イカ墨について行なってきた研究やその背景」を、一般の人にもできるだけわかるように書いたものです。

「ガンは誰が治してもよい」というのが共同研究者である、弘前大学・佐々木甚一先生の口癖です。

ガンで苦しんでおられる患者の福音となるように、イカ墨食品も仲間入りしたいものです。

目 次 ——    〈コラム〉イカスミは影武者だった? 第1章 セピア色のいかしたイカ墨    ・加工食のプロも驚いたイカ墨ブーム    ・げてもの喰いは人類の本能?    ・研究のきっかけは廃棄物の有効利用    ・昔からいわれてきたイカ墨効果 第2章 いかすみの謎の物質の正体はムコ多糖    ・謎の物質は新しいムコ多糖    ・ムコ多糖は注目のバイオ素材    ・美容や老化防止にも効果    ・効果を実証する生物試験    〈コラム〉イカは手が2本、足が8本? 第3章 イカ墨がガンに効いた    ・安全な治療法は免疫療法    ・動物実験でも実証された効果    ・イカ墨が免疫細胞を活性化する 第4章 未来を遊泳するイカ    ・イカ本体の栄養も見逃せない    ・まるごと食べるのがいちばん    ・イカがハイテクを支える! 【ハート出版ふるさと文庫】ガンを抑制するイカ墨の謎

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